境界標のない土地には注意

現地調査に行ったときに必ず確認する事項の一つが境界標です。

境界紛争を防ぐためにも境界標(境界石)を明示できるようにする必要があるわけですが、これ土の中に埋まっていて目視できないことも多いです。

そこで登場するのがスコップと植木ばさみです。

スコップは土を掘るため、植木ばさみは植木の根が邪魔をして掘り返せないときに使用する感じです。私は車の中に折りたためる携帯用のスコップと植木ばさみを常時積んでます。

境界標は地積測量図で位置を確認して掘ればたいていは見つかるのですが、たまにどれだけ周囲を掘っても出てこない時があります。

だいたいは破損してしまってるとか、盛土でかなり下まで潜ってしまってるとかなんですが、ごく稀に隣人が勝手に引き抜いて捨ててるなんてこともあります。

境界損壊っていう立派な犯罪なんですけどね・・・DIYで塀の工事をしている家の隣地(空地)に引き抜かれた石杭が投げ捨てられているのを見たことがあります。

あとは塀の下に埋まっていることもあります。分筆登記のために土地家屋調査士に測量を依頼したところ、前面道路と敷地の境界標が見つからず、もしやと思って塀の一部を削ったところ、境界標が出てきたということがありました。

なぜ境界標の上に塀を設置していたのかは謎のままですが・・・。

地積測量図が存在しない土地なんかで境界標が確認できない場合などは、公図と登記簿に記載された面積しか手掛かりがないということになります。

公簿売買で了承してくれるお客さんならそれでいいですけど・・・まぁ私なら絶対に了承しませんけどね。実測売買を契約条件にしない限り、そんな土地を買う気になりません。坪数千円とかのド田舎なら別ですが。

後のトラブルを避けるため、書類を作る際は抜けのないようにご注意を。

とにかく境界紛争に巻き込まれると大変なので気を付けましょう。

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