宅建業者と違って司法書士は報酬額を自由に設定することができるため、見積書をもらうまでは登記費用がいくらになるのかわかりません。
登録免許税は税率が定められているので計算できるんですけど、司法書士への報酬は安いとこから高すぎなとこまでピンキリなので、見積もらってからビックリすることもよくあります。
登記費用と呼ばれるものは「司法書士報酬」に「登録免許税及び印紙税」という実費分を加えたものになるんですが、実費分はどこの司法書士でも同じ金額になりますので、もらった見積書の「報酬額」の項目をみて高いか安いかを判断するわけです。
「登記費用が高すぎる!ボッタクリじゃないか!」と知恵袋なんかで怒ってる人の大半は、実費分が高い(購入した物件の評価額が高いだけ)というケースがほとんどだったりします。
売買での所有権移転登記報酬の相場(関東)は5~6万円ですが、たまに8万円以上とかいう先生もいて「高すぎ」と思ったり、逆に所有権移転や抵当権設定など全部合わせて6万円なんて先生もいて「安い」と思うことも。
うちが頼んでる司法書士事務所の報酬は、安くもなければ高くもない標準レベルですが、業者や金融機関(ローン利用)が司法書士を指定してくる場合は、報酬額が高いケースが多いです。
司法書士からすれば『客』は金を払う買主ではなく、仕事をくれる『業者』や『銀行』になるので、平気でエグイ見積だしてきますからね。
酷いところだと見積金額の内訳を出さないところなどもあるので注意しましょう。
■以下はとある司法書士の見積(報酬分のみ)の一部
所有権移転8万円 ←中古マンション売買なので土地分がないのにこの価格・・・。
抵当権設定5万5千円 ←設定1本でこの価格は高すぎ・・・。
事前謄本調査1万円 ←謄本を見て調査することの報酬・・・って高すぎでしょ。
住宅用家屋証明書1万2千円 ←5千円前後が普通かな。無料の先生もいます。
立会い料2万円 ←まだ取るのかって感じ・・・。無料の先生もいます。
このように仲介業者や売主業者にバックマージンを払ってる司法書士は報酬高めです。
■秋月からみて普通だなと思う司法書士の報酬額(税別) ※税金等の実費は別
所有権移転:評価額に関係なく土地建物で5~6万円程度。筆数が多い場合は報酬増額。
抵当権設定:融資金額に関係なく4万円程度。2本目は2万5千円程度。
事前謄本調査:謄本の数によって変わるけど取得する謄本1通当たり1千円程度。
住宅用家屋証明書:5千円程度。
立会い料:基本0円。所有権移転や抵当権設定の報酬が格安の先生なら1万円。
交通費:公共交通機関利用金額プラスαぐらい。
報酬額のトータルが10~12万円程度になる司法書士事務所が標準かと思います。
開業したらこんな感じの報酬でやってる司法書士を見つけましょう。
なんにせよ、司法書士からバックマージンもらうような仲介業者にはならない方がいいです。いまの時代、インターネットで簡単に情報が手に入りますので、相場より高いと気づかれたらバックマージンをもらってるのがバレちゃいますんでね・・・。
ちなみに所有権移転登記なら私は自分で出来ます。過去に個人売買で2回ほどやったことありますが、ぶっちゃけこの程度のことに何万円も報酬払うのはアホらしいです・・・。
なので所有権移転から抵当権設定等すべて込みで6万円なんて格安の先生がいるのも分かる気がします。労力考えたら全然合いますもんね。
コメント
不動産業者の3%の報酬の方が高すぎると思いますが。価格に関わらずやってる事同じなのに。3%が法律で決まってます!なんて言う業者さんもいらっしゃいますね笑
あくまでも上限なのに
司法書士さんですかね?(笑)
所有権移転登記なんて誰にでもできる簡単なオシゴトで15万以上の報酬を請求するボッタクリ書士に比べれば、不動産屋の仲介手数料は妥当だと思いますよ。
物件案内〜決済引渡しまでに至る労力と時間及び経費、また申込後のキャンセルやローン特約の白紙撤回等リスクを考えたら、3%+6万円は別に高いとも思いませんけどね。
まぁ、売買金額に応じてパーセンテージを下げた方がいいとは思いますし、実際うちは単価高い時なんかは割引してますよ。
なんにせよ、お互いに分かり合えない部分でしょうから、意見交換しても意味ないと思います。